軽度 ★
症状:歯の脱灰(カルシウムの溶け出し)
治療法:【ミネラルの補給】
フッ素(ミネラルの運び屋)入りの歯磨き剤を使用し、表面をきれいにし、ミネラルが入ったお薬をぬり込んでいきます。
中度 ★★
症状:歯の実質欠損(歯が欠ける)
治療法:【充填】
欠けている部位をきれいにして、お薬を入れます。症状が落ち着くようなら白い詰め物をします。
重度 ★★★
症状:温かいものでもしみる・じっとしててもズキズキする
治療法:【抜髄】
神経を取る必要がでてきます。
できるだけ初期の段階で気づき、極力神経をとる処置はさけたいものです。
歯を削らなく済むのが一番と考えています。
痛みを感じたら我慢せずにご相談下さい。
知覚過敏は歯の周囲からの各種の刺激が、歯の内部に向かって伝わっていき、歯の神経を過敏な状態にし痛みを発生させます。
歯周病が進行して根っこの部分が見え始めると、しみやすい部位が常に露出することになります。そうすると、神経が過敏な状態となりやすく、冷たいお水やジュースを飲んだ時の刺激を感じやすくなります。
他にも強いブラッシングや強い噛みしめ等で歯と歯肉の際が磨り減ったり、歯肉がさがった場合も神経が過敏になりやすいです。
治療としては、
①歯のまわりからの刺激を表面でシャットアウトする(蓋)。
②歯の表面から神経にむけての刺激を伝わりにくくする(凝固)。
③神経や歯の内部をしみにくくする(鈍麻)。
1.蓋
レジン系もしくはグラスアイオノマー系の材料で患部を覆います。
当院ではレジン(プラスチック)やセメントを用い詰めていきます。
2.凝固
当院ではCO2レーザーを用いて、歯の水分を蒸散(とばし)し、凝固作用をねらいます。レーザーは、噛みしめが強く小さなヒビ(マイクロクラック)ができてしみているような方にも有効だと実感しております。
3.鈍麻
硝酸カリウムを含む抑制剤を使用する。
当院では硝酸カリウムを含む歯磨き剤で患部(しみている部位)を研磨し、知覚過敏のお薬をぬり込んでいきます。
当院では日常最もよく遭遇する知覚過敏症に対して、幅広い方面からのアプローチが可能であり、できるだけ歯を削らない治療をこころがけております。